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defineCommand()

defineCommand() は CLI コマンドを作成します。返却されるオブジェクトはファイルのデフォルトエクスポートとする必要があります。

import { defineCommand } from "@rune-cli/rune";
export default defineCommand({
description: "Create a new project",
options: [{ name: "force", type: "boolean", short: "f" }],
args: [{ name: "name", type: "string", required: true }],
run({ options, args }) {
// ...
},
});
  • 型: string
  • 省略可能

--help 出力に表示される一行の説明文。

  • 型: CommandArgField[]
  • 省略可能

コマンドラインに現れる順序で宣言する位置引数。必須の引数は省略可能な引数よりも前に配置する必要があります。

各エントリはプリミティブフィールドenum フィールドスキーマフィールドのいずれかです。フィールドはプリミティブ型の typetype: "enum"values の組み合わせ、または schema のいずれか 1 つだけを使用します。これらを混在させることはできません。

  • 型: string
  • 必須

ctx.args のキーとして使用される識別子。

  • 型: "string" | "number" | "boolean"
  • 必須

Rune が生のトークンをパースする型。

  • 型: true
  • 省略可能

設定すると、引数の指定が必須になります。省略した場合は任意フィールドのままです。

  • 型: type に対応する型
  • 省略可能

ユーザーが引数を省略した場合に使用される値です。プリミティブのデフォルト値は --help に表示されます。

  • 型: string
  • 省略可能

--help 出力に表示されるヘルプテキスト。

  • 型: string
  • 必須

ctx.args のキーとして使用される識別子。

  • 型: "enum"
  • 必須
  • 型: readonly (string | number)[]
  • 必須

許可される値。CLI の生トークンは各エントリに対して文字列比較(String(value) === rawToken)で照合されます。そのため values: [1, 2]"1""2" を受け付けますが、"007""1.0" は受け付けません。文字列の値は /^[A-Za-z0-9_.-]+$/(英数字、_.-)に一致する必要があり、スペースやその他の特殊文字を含む値は定義時に拒否されます。空文字列、NaNInfinity、および文字列化後の重複も同様に定義時に拒否されます。

  • 型: true
  • 省略可能

設定すると、このフィールドはユーザーによる指定が必須になります。省略した場合は任意フィールドのままです。

  • 型: values のいずれかの値
  • 省略可能

ユーザーがフィールドを省略した際に使用される値。values に含まれている必要があります。

  • 型: string
  • 省略可能

--help 出力に表示されるヘルプテキスト。許可された値は名前と並べて <a|b|c> の形式で表示されます。

  • 型: string
  • 必須

ctx.args のキーとして使用される識別子。

  • 型: StandardSchemaV1
  • 必須

バリデーションと変換のための Standard Schema オブジェクト(Zod、Valibot など)。必須/省略可能の意味はスキーマから導出されます。

  • 型: string
  • 省略可能

--help 出力で <typeLabel> として表示される、表示専用の型ヒント(例: "uuid""number")。バリデーションや型推論には影響しません。スキーマが受け付ける値のかたちを読者に伝える必要があるときに使用します。

  • 型: string
  • 省略可能

--help 出力で (default: defaultLabel) として表示される、表示専用のデフォルト値ラベル。必須/省略可能の判定には影響せず、その判定は従来どおりスキーマ自体から導出されます。スキーマ側にデフォルト値を設定している場合は、内容を同期させてください。

  • 型: string
  • 省略可能

--help 出力に表示されるヘルプテキスト。

  • 型: CommandOptionField[]
  • 省略可能

--name フラグとして宣言されるオプション。

各エントリはプリミティブフィールドenum フィールドスキーマフィールドのいずれかで、args と同じ基本プロパティに加えて以下の追加プロパティをもちます。プリミティブのデフォルト値は --help に表示されますが、boolean オプションは例外です。プリミティブの boolean オプションは、requireddefault を省略しても常にデフォルト値 false をもちます。プリミティブの boolean オプションに default: true を設定すると、--no-<name> フラグが自動生成されます。詳細は否定形の boolean オプションを参照してください。

オプション名 "help" はフレームワークの予約語であり、使用できません。json: true または jsonl: true を設定した場合は、Rune が JSON 関連の実行時挙動を管理するため、"json" も予約されます。

  • 型: ASCII 1 文字
  • 省略可能

コマンドの短縮形(例: --force -> -f"f")。すべてのオプション間で一意である必要があります。短縮名 "h" は組み込みの --help フラグに予約されているため使用できません。

  • 型: string
  • 省略可能(単一値のオプションのみ)

CLI でオプションが指定されなかった場合に、フォールバックとして読む環境変数名です。

options: [{ name: "port", type: "number", env: "PORT", default: 3000 }];

解決順序は CLI > env > default です。たとえば --port 4000PORT=5000 より優先されます。--port が省略された場合は PORT=5000 がオプション値として解析され、CLI と env のどちらも存在しない場合はデフォルト値が使われます。env は型推論や必須/省略可能の型には影響しません。

環境変数の値は CLI 値と同じバリデーション経路で解析されます。不正な環境変数の値が存在する場合はデフォルト値にフォールバックせず、コマンドはエラーになります。空文字列は未設定扱いではなく、指定された値として扱われます。

プリミティブの真偽値オプションの環境変数値は "true" / "false" のみ受け付けます。スキーマの flag: true オプションでも環境変数値は "true" / "false" のみ受け付け、真偽値に変換してからスキーマへ渡します。multiple: true オプションでは env を使用できません。

環境変数名は /^[A-Za-z_][A-Za-z0-9_]*$/ に一致する必要があります。デフォルトヘルプでは、たとえば (default: 3000, env: PORT) または (env: PORT) のように表示されます。

  • 型: true
  • 省略可能(オプションのみ)

設定すると、そのオプションを複数回指定できるようになります。プリミティブの "string" / "number" オプションと enum オプションは、指定順の配列としてパースされます:

options: [
{ name: "tag", type: "string", multiple: true, default: [] },
{ name: "level", type: "number", multiple: true },
];

この例では ctx.options.tagstring[]ctx.options.levelrequired または配列のデフォルト値を設定しない限り number[] | undefined になります。enum オプションも同じ規則に従い、各要素は values のいずれかに制限されます。

スキーマオプションでは、Rune は収集した生の文字列値を配列としてスキーマに渡します。そのため、配列を受け取るスキーマを使用してください:

options: [{ name: "tag", schema: z.array(z.string()).default([]), multiple: true }];

プリミティブの boolean オプションと、スキーマの flag: true オプションでは multiple: true を使用できません。

  • 型: true
  • 省略可能(スキーマフィールドのみ)

設定すると、値なしの真偽値フラグとしてパースされます。フラグが指定された場合はスキーマに true が、指定されなかった場合は undefined が渡されます。

  • 型: readonly string[]
  • 省略可能

コマンドの別名。各エイリアスは、このコマンドへのルーティングに使用される追加のパスセグメントです。エイリアスは kebab-case のルール(小文字、数字、内部のハイフン)に従う必要があります。ルートコマンドにはエイリアスを設定できません。

  • 型: readonly string[]
  • 省略可能

--help 出力の Examples: セクションに表示される使用例。各エントリはコマンド実行の全体を表わす文字列です。

  • 型: true
  • 省略可能

設定すると、フレームワークは組み込みの --json フラグを受け付けます。JSON モードでは、run() の戻り値が構造化された JSON として stdout に出力され、output.log() の呼び出しは抑制されます。JSON 形式のエラーペイロードは stderr に出力されます。省略した場合は JSON モード無効のままです。

json: true のコマンドでは、run() 内でフレームワーク管理の options.json: boolean も受け取れます。この値は JSON モードが有効なときに true になり、AI エージェント実行時の自動有効化も含みます。

  • 型: true
  • 省略可能

設定すると、そのコマンドの stdout 契約は JSON Lines(NDJSON)になります。run() 関数は Iterable または AsyncIterable を返す必要があり、Rune は yield された各レコードを 1 行のコンパクトな JSON としてシリアライズします。output.log() は抑制され、output.error() は引き続き stderr に出力されます。downstream の pipe が早期に閉じた場合、Rune は broken pipe をエラー出力せず通常の早期終了として扱います。

jsonl: truejson: true と併用できません。Rune は --jsonl フラグを追加しません。

  • 型: (data: CommandHelpData) => string
  • 省略可能

このコマンド専用のカスタムヘルプレンダラーです。指定した場合、このコマンドの --help 出力ではグローバルまたはデフォルトのレンダラーの代わりにこの関数が呼ばれます。

data 引数には、そのコマンドに対応する構造化済みの CommandHelpData が渡されます。

import { defineCommand, renderDefaultHelp } from "@rune-cli/rune";
export default defineCommand({
description: "Deploy to production",
help(data) {
return `Deploy Command\n\n${renderDefaultHelp(data)}`;
},
async run() {
// ...
},
});

help() が例外を投げた場合、Rune はデフォルトのヘルプレンダラーにフォールバックし、stderr に警告を書き出します。

  • 型: (ctx: CommandContext) => void | Promise<void>(通常)、(ctx: CommandContext) => TCommandData | Promise<TCommandData>jsontrue の場合)、または (ctx: CommandContext) => Iterable<TRecord> | AsyncIterable<TRecord> | Promise<Iterable<TRecord> | AsyncIterable<TRecord>>jsonltrue の場合)
  • 必須

コマンドが実行されたときに呼び出される関数です。jsontrue の場合、戻り値はコマンドの API の一部となり、ユーザーが --json を渡した際に JSON 出力としてシリアライズされ、runCommand().output.document にも保持されます。jsonltrue の場合、yield されたレコードは JSON Lines としてシリアライズされ、runCommand().output.records に保持されます。

run 関数は以下のプロパティをもつ CommandContext オブジェクトを受け取ります:

  • 型: object

フィールド名をキーとする、パース済みの位置引数の値。

  • 型: object

フィールド名をキーとする、パース済みのオプションの値。

json: true のコマンドでは、このオブジェクトにフレームワーク管理の json boolean も含まれます。この値は現在の実行において JSON モードが有効かどうかを表わします。明示的な --json フラグと自動的な JSON 有効化を区別したい場合は rawArgs を使用してください。

  • 型: object

defineConfig({ locals }) が返した、プロジェクト定義のランタイム値です。locals ファクトリが設定されていない場合は空のオブジェクトになります。

  • 型: string

CLI が実行されたワーキングディレクトリ。

  • 型: readonly string[]

Rune が argsoptions に分割する前の未パースの argv トークン。子プロセスへの転送に便利です。

  • 型: CommandOutput

フレームワークの出力 API。stdout には output.log()、stderr には output.error() を使用します。

  • 型: CommandStdin

stdin を読むためのフレームワーク入力 API です。stdin.isTTY は stdin が TTY かどうかを表わし、stdin.isPiped はパイプ入力がある場合に true になります。読み取りは明示的におこないます。UTF-8 テキストとして読む場合は await stdin.text()、バイト配列として読む場合は await stdin.bytes() を呼び出します。

export default defineCommand({
async run({ stdin, output }) {
const input = stdin.isPiped ? await stdin.text() : "";
output.log(input.trim());
},
});

stdin は 1 回だけ消費できます。text() の後に bytes() を呼んだ場合や、どちらかを 2 回呼んだ場合は kind: "rune/stdin-consumed" の失敗になります。

ハイフンを含む名前のフィールド(例: dry-run)は、ctx.args および ctx.options オブジェクト上でもとの名前と camelCase 形式(dryRun)の両方でアクセスできます。これは型レベルで保証されます。

プリミティブの boolean オプションに default: true を設定すると、Rune は --no-<name> フラグを自動生成し、値を false に設定できるようにします。

export default defineCommand({
options: [{ name: "color", type: "boolean", default: true }],
run({ options }) {
console.log(options.color); // デフォルトは true、--no-color で false
},
});

--help 出力には両方の形式が表示されます:

Options:
--color, --no-color
-h, --help Show help

--<name>--no-<name> を同時に指定するとエラーになります。また、生成されるネゲーション名と衝突するオプション(例: color が否定形をもつ場合に no-color という名前のオプション)を定義することもできません。

それ以外のプリミティブのデフォルト値は、ヘルプ出力にそのまま表示されます。

この機能は default: true を明示的に設定したプリミティブの boolean オプションにのみ適用されます。スキーマフィールドは定義時にデフォルト値を判定できないため対象外です。